カスタマーサポートには日々多様な問い合わせが寄せられ、一つひとつに丁寧に対応することが求められます。しかし、きめ細かな対応には時間がかかり、業務効率の低下を招きがちです。本記事では、すぐに使える例文とメール作成のポイント、効率化のノウハウをご紹介します。担当者の方の日々の業務に、ぜひお役立てください。1. 状況別:カスタマーサポートで使えるメール返信例文カスタマーサポートの現場では、さまざまな状況に応じた適切なメール対応が求められます。ここでは、よくある問い合わせシーンごとに実践で使える例文をご紹介します。例文は基本的な形なので、顧客の状況や企業の方針に合わせてカスタマイズしてお使いください。一次返信お問い合わせを受けた際の初回の返信は、顧客との信頼関係を築く重要な機会です。問い合わせ受付の確認と、対応に必要な時間の目安を伝えることで、顧客に安心感を提供します。▼例文件名:【○○株式会社】お問い合わせいただいた製品の保証について○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社製品の保証についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。【お問い合わせ内容】製品保証の適用範囲について内容を確認の上、2営業日以内に詳しいご案内をさせていただきます。それまでお待ちいただき、誠に申し訳ございません。何卒よろしくお願いいたします。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━なお、一次返信は手動ではなく自動返信で行うケースも少なくないでしょう。以下の記事では、自動返信メールの書き方やテンプレートをご紹介していますので、興味のある方はあわせてご覧ください。<【例文付き】自動返信メールの書き方を解説!状況別テンプレと作成ポイント>質問への回答製品やサービスに関する質問への回答は、簡潔さと分かりやすさが重要です。説明が複雑になる場合は、箇条書きを活用して整理します。▼例文件名:【○○株式会社】商品の使用方法について(ご回答)○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は当社製品についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。【お問い合わせ内容】商品Aの初期設定方法について【ご回答】商品Aは、以下の手順で初期設定を行っていただけます。1. まず、電源ボタンを3秒間長押しします2. 画面が点灯したら、画面右上の設定アイコンをタップします3. 表示されたメニューから「初期設定」を選択しますより詳しい設定方法は、同封の取扱説明書○ページもあわせてご確認ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。今後とも○○株式会社をよろしくお願いいたします。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━要望への対応顧客からの要望へは、実現可能性を慎重に検討した上で、誠実な回答を心がけます。できることとできないことを明確に説明し、代替案がある場合は積極的に提案します。▼例文件名:【○○株式会社】ご要望いただいた機能の追加について(ご回答)○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社製品の機能について貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。【いただいたご要望】商品Aへのタイマー機能の追加について【ご回答】ご要望いただいたタイマー機能につきまして、現在開発チームで検討を進めております。具体的な実装時期は未定ですが、多くのお客様から同様のご要望をいただいており、前向きに検討させていただいております。なお、現時点では代替として、スマートフォンアプリと連携することで同様の機能をご利用いただけます。アプリの設定方法につきましては、下記のヘルプページをご確認ください。[ヘルプページURL]今後とも、より良い製品・サービスの提供に努めてまいります。引き続き○○株式会社をよろしくお願いいたします。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━資料の送付資料送付の際は、添付ファイルの内容や形式を明確に説明し、開封できない場合の代替手段も案内します。▼例文件名:【○○株式会社】ご依頼いただいた商品資料の送付について○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社商品への関心をお寄せいただき、ありがとうございます。【お問い合わせ内容】商品Aのカタログ送付依頼ご依頼いただいた資料を、本メールに添付させていただきました。【添付資料】・商品Aカタログ(PDF形式:2MB)・価格表(Excel形式:500KB)PDFファイルの閲覧には、Adobe Acrobat Readerが必要です。開封できない場合は、以下のURLより閲覧ソフトをダウンロードしてください。[ダウンロードURL]ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━お礼サービスのご契約や商品のご購入をいただいた際は、感謝の意を伝えるとともに、今後の利用に役立つ情報も併せて案内します。▼例文件名:【○○株式会社】ご契約ありがとうございます○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社の「商品A」をご契約いただき、誠にありがとうございます。【ご契約内容】・サービス名:商品A スタンダードプラン・ご契約日:2025年2月13日・ご利用開始日:2025年2月14日サービスをより快適にご利用いただくため、以下のご案内をさせていただきます。・初期設定ガイド:[URL]・よくあるご質問:[URL]・ユーザーサポートページ:[URL]ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。今後とも○○株式会社をよろしくお願いいたします。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━謝罪不具合や不手際でトラブルが発生した際は、事実関係を明確に説明した上で、誠意を持って謝罪します。また、同様の事態を防ぐための対策も併せて説明します。▼例文件名:【○○株式会社】商品の不具合につきまして深くお詫び申し上げます○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社商品に不具合が発生し、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。【発生した不具合】商品Aの画面表示が突然消える症状現在、原因究明と修正プログラムの開発を進めております。修正版は今月末までにリリースさせていただく予定です。それまでの間の代替措置として、以下の手順で一時的な回復が可能です。1. 電源を完全にオフにする2. 10秒ほど待つ3. 再度電源を入れるこの度は、お客様にご心配とご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。今後はより一層の品質管理に努めてまいります。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━クレーム対応クレームに対しては、お客様の不満や怒りを真摯に受け止め、具体的な解決策を提示します。▼例文件名:【○○株式会社】ご不満な点につきまして誠に申し訳ございません○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社の対応につきまして不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。【ご指摘いただいた内容】注文後の配送遅延についてご指摘の件につきまして、確認いたしましたところ、当社の在庫管理の不備により発送が遅れてしまったことが判明いたしました。つきましては、以下の対応をさせていただきたく存じます。1. 今回の商品代金の30%を返金2. 次回ご利用時に使える20%割引クーポンの発行3. 在庫管理システムの改善による再発防止なお、返金手続きにつきましては、本日中に処理させていただきます。この度は、お客様に多大なるご迷惑をおかけし、重ねてお詫び申し上げます。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━以下の記事では、クレームにメールで対応する際のポイントを詳細に解説していますので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。<【例文付き】クレームメール対応のポイントと具体的な書き方を解説>問い合わせ内容の確認お問い合わせの内容に不明点がある場合は、適切な回答のために追加の情報をお願いします。具体的に何が必要かを明確に示すことで、スムーズな解決につながります。▼例文件名:【○○株式会社】お問い合わせ内容の確認とお願い○○様○○株式会社カスタマーサポートの△△でございます。この度は、当社商品についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。【お問い合わせ内容】商品Aのエラー表示についてより正確なご案内をさせていただくため、以下の点につきましてご確認をお願いいたします。1. エラーが表示された際の画面の状態(可能であれば画面のスクリーンショットをお送りください)2. エラーが発生する前の操作内容(どのような操作をされた後にエラーが表示されましたか)3. 商品の製造番号(商品背面に記載されている10桁の番号)大変お手数をおかけいたしますが、上記内容のご連絡をいただけますと幸いです。情報をいただき次第、早急に対応させていただきます。━━━━━━━━━━━━━━━○○株式会社 カスタマーサポート担当:△△Tel: 00-0000-0000Email: support@xxx.co.jp受付時間:平日9:00~17:00━━━━━━━━━━━━━━━2. カスタマーサポートで適切かつ丁寧なメール返信を行うポイントカスタマーサポートでのメール対応は、企業と顧客をつなぐ重要なコミュニケーション手段です。適切かつ丁寧な対応は顧客満足度を高めるだけでなく、信頼関係の構築にもつながります。ここでは、効果的なメール返信を行うための具体的なポイントをご紹介します。メールの基本構成に沿って書くメールの基本構成を押さえることで、読みやすく分かりやすい返信が可能になります。件名、宛名、挨拶文、本文、結びの言葉、署名といった要素を適切に配置しましょう。特に本文は、説明や回答を簡潔に記載し、必要に応じて箇条書きを活用すると理解しやすくなります。わかりやすい件名を付ける件名は受信者が最初に目にする部分であり、メールの内容を端的に表現する必要があります。「お問い合わせいただいた○○について」「△△の件につきまして」など、内容が具体的に分かる件名を心がけましょう。継続的なやり取りの場合は、できるだけ同じ件名を使用し、履歴の追跡を容易にします。問い合わせ内容を本文に明記する顧客からの問い合わせ内容を本文の冒頭で復唱することで、双方の認識違いを防ぐことができます。「ご質問いただいた○○について」と明記し、その後に回答や説明を展開していくことで、文脈が明確になり、顧客も安心して読み進めることができます。専門用語はわかりやすく言い換える業界特有の専門用語や社内用語は、顧客にとって分かりにくい場合があります。使用する場合は、括弧書きで説明を加えるなど、誰もが理解できる表現を心がけましょう。必要に応じて具体例を示すことで、より理解が深まります。できるだけ早めに返信する迅速な返信は顧客満足度に直結します。基本的には24時間以内の返信を心がけ、すぐに回答できない場合は、「確認に時間を要するため、○日以内にご回答させていただきます」といった一次返信を行うことが重要です。それぞれの顧客に寄り添う画一的な対応ではなく、顧客の状況や心情に配慮した返信を心がけましょう。特に不満や困りごとを抱えている場合は、共感の言葉を添えることで、顧客の不安や不満の軽減につながります。ただし、過度に個人的な表現は避け、適度な距離感を保つことも大切です。なお、カスタマーサポートに限らず、ビジネスにおけるメール対応では基本的なマナーを押さえることも重要です。以下の記事ではビジネスメールの返信マナーや書き方を紹介していますので、基礎的な内容からおさらいしたい方は、そちらもご覧ください。<【例文あり】ビジネスメールの返信マナーと書き方を解説 >3. カスタマーサポートにおけるメール対応を効率化する方法メール対応の質を保ちながら効率を上げることは、カスタマーサポート業務の重要な課題です。ここでは、業務効率を高めながら顧客満足度も維持・向上させるための具体的な方法をご紹介します。テンプレートや定型文を用意しておく顧客から寄せられる問い合わせには、ある程度の傾向があります。そのため、状況別のテンプレートを用意しておくことで返信時間を短縮することが可能です。ただし、テンプレートの使用はあくまで効率化の手段なので、画一的な対応に陥らないよう、顧客に寄り添った対応も心がけましょう。以下のような工夫で、テンプレートを効果的に活用できます。状況に応じた複数のテンプレートを作成する挨拶文、説明文、お詫び文などのパーツを組み合わせて使用するテンプレートの内容を定期的に見直し更新するFAQやヘルプページを充実させるよくある問い合わせに対する回答をWebサイト上のFAQやヘルプページとしてまとめることで、問い合わせの総数自体を削減できます。また、メール返信時にFAQページのURLを案内することで、詳細な説明の手間を省くこともできます。効果的なFAQページの運用ポイントは、以下のとおりです。問い合わせの実績やアクセス解析から需要の高い情報を把握する文章だけで伝わりづらい場合は図解なども取り入れる定期的に内容を更新し拡充するなお、単にQ&Aを羅列するだけでは、顧客が欲しい情報にたどり着くまでに時間がかかってしまう場合があります。そこでおすすめなのが「FAQ検索システム」です。顧客がキーワードを入力すると関連する回答がすぐに表示されるため、顧客満足度の向上につながります。FAQ検索システムを導入する場合は、検索エンジンと同じような感覚で使用でき、検索結果が表示される「AItoFAQ(アイトエフエーキュー)」がおすすめです。以下のページでデモ操作を体験できるので、興味のある方はぜひお試しください。<FAQ検索+生成AIの融合で“知りたい”に即対応!「AItoFAQ」の詳細はこちら>メールボットを活用するメールボットとは、AIを活用して問い合わせ内容を分析し、適切な返信文面の作成や送信を自動化するシステムです。特に以下のような用途で効果を発揮します。問い合わせ内容を分析し最適な返信文面を自動生成するよくある問い合わせに対して24時間365日の自動返信を行う返信文面案を作成し、担当者の承認後に送信するメールボットは完全自動での返信も可能ですが、より安全な運用のために、AIが作成した返信文面を人間が確認してから送信する「半自動化」での活用もおすすめです。これにより、AIの効率性と人間による品質チェックの両立が可能になります。4. カスタマーサポートのメール対応を効率化するなら「AItoMail」がおすすめ本記事では、カスタマーサポートのメール対応で迅速かつ丁寧な顧客対応を実現するためのポイントとして、以下の事柄をご紹介しました。効率的な対応を実現するためには、状況に応じたテンプレートや例文を活用し、ベースとなる文面を整備しておくことが大切顧客満足度の高い対応を実現するためには、個々の状況に配慮しながら、分かりやすく誠実な返信を心がけることが重要継続的な業務改善を進めるためには、FAQの充実やメールボットの活用など、効率化を実現するツールを取り入れていくことも有効なお、メールボットを導入する場合は、メディアリンクが提供する「AItoMail(アイトメール)」がおすすめです。「AItoMail」はAIによるメール自動返信システムで、顧客からのお問い合わせに対し、ナレッジデータに基づいた最適なメール返信文を自動生成・送信(またはそれを補助)します。具体的には、以下2通りの方法で使い分けることが可能です。使い方1:AIに自動でメールを作成・返信してもらう顧客からのメール内容に対し、AIが文面を作成、返信まで自動対応します。画一的な文面ではなく、個々にパーソナライズされた文面の作成が可能です。使い方2:返信メールの作成をAIに補助してもらうChromeやEdgeの拡張機能アプリを利用し、AIが返信メールの文面案を作成します。自動返信までは行わず、人が確認・編集してからメールを送信できます。さらに「AItoMail」は、先述したFAQ検索システム「AItoFAQ」とナレッジデータを共有できるため、データベースの重複管理や、異なるナレッジを参照することによる回答のブレを抑制できます。お問い合わせへのメール返信を効率的かつ顧客に寄り添った形で行いたい場合は、ぜひ「AItoMail」「AItoFAQ」をご検討ください。各製品の詳細は、以下のページでご覧いただけます。<生成AIでメール返信を効率化&パーソナライズ化!「AItoMail」の詳細はこちら><FAQ検索+生成AIの融合で“知りたい”に即対応!「AItoFAQ」の詳細はこちら>なお、以下からオンライン面談をお申し込みいただくことも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。%3C!--%20Begin%20TimeRex%20Widget%20--%3E%0A%3Cdiv%20id%3D%22timerex_calendar%22%20data-url%3D%22https%3A%2F%2Ftimerex.net%2Fs%2Fshin.miyata_b98b%2Fbd3ca95d%22%3E%3C%2Fdiv%3E%0A%0A%3Cscript%20id%3D%22timerex_embed%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fasset.timerex.net%2Fjs%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%0A%3Cscript%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%3E%0A%20%20TimerexCalendar()%3B%0A%3C%2Fscript%3E%0A%3C!--%20End%20TimeRex%20Widget%20--%3E